《『覆面読者』シリーズ』》
「覆面作家」という言葉、はたまた「詠み人知らず」という言葉には、
謎があって惹かれる。
この頃から、「読書」「本」をテーマに描き始める。
本の作家からすれば、数多いる自分の読者は「覆面読者」になる。
このテーマは、「読書に夢中になるあまり本の世界へ行ってしまった家の主人と入れ替わりに、本の世界から洩れ出てきた事象が、まだ主人の気配の残る部屋で漂っている」という設定。
このテーマについて、いままで何度も人に説明しようとしたが、うまく伝わっているか自信がない・・・。
『カーテン』2006 910×727mm
『覆面読者』2005 910×727mm
『智慧の森』2007 530×455mm
《『黙読荘~もくどくそう~』シリーズ 》
前回の「覆面読者」のながれを継いで、
「さっきまでそこで本を読んでた人が、ふっと消えて居なくなる。
しかもまだソファーには温もりが残ってる」
といった、「不在」感をより強くしてみた。
絵の中の本の数も増え、なんだか息苦しい。
『暖炉積読-だんろつんどく-』2008 530×455mm
『積読階段-つんどくかいだん-』2008 530×455mm
『実になる読書』2009 1620×1303mm
『黙読荘-ミニサイズVer.-』2010 273×220mm
『本棚に帽子』2008 273×220mm
《黙読荘ー本まみれ立体シリーズ》
知らぬ間にぞくぞく増殖する「本」がテーマ。
(自分の本棚にも言えることだが・・)
見てお分かりのように、私はロシアの「ワシリー大聖堂」のかたちにとても惹かれる。
下の写真は、紙製の3Dパズル。
組み立てると、けっこう大きくてビックリ!
かなり忠実に作られている。
たまらんわ~
こちらは、大阪の中之島でやっていた「Piece of Peace」というレゴのイベントで見たレゴブロック製の大聖堂。